中高生部活応援マガジン ヒーローインタビュー

植草歩

空手道 : 高栄警備保障株式会社

今回のアスリートインタビューは、昨年10月に、オーストリアで開催された世界選手権で見事優勝を成し遂げた、植草歩選手です。小3からずっと続けている空手道の魅力、そして植草選手の中高生時代秘話。さらに“アツさをアピール!”夏のアツさをはるかに超える空手道にかけるアツさとは。部活に燃える全国の中高生必見のインタビュー。

情熱と冷静の間にちょっぴりイラっと

空手を始めたきっかけを教えてください。

小3の時に幼馴染に誘われて始めたのがきっかけです。パーン!というミット打ち練習で弾ける音がとても気持ちよくて、一瞬で心を奪われてしまいました。


植草 歩

どんなところにはまっていきましたか。

小学生のときは勝つことが一番の楽しみで、道場の先生が優勝ではなく入賞しただけでも、「歩はすごいね! 強いね!」って褒めてくれるのが嬉しくてはまっていきました。


植草 歩

中高生時代の思い出というと。

柏日体高校(現 日体大柏高校)での団体のインターハイ予選です。それまで女子は出場したことがなく、男子もかなり昔に一度出たことがあるだけの空手道部だったんですが、高2のときに、インターハイ予選の一週間前に開催された関東大 会で同じ県の強豪校に勝って優勝することができたんです。でもインターハイ予選では負けてしまい、それからは自分たちが中心となり今まで以上に練習を工夫して、高3のときにインターハイに出場を決めたことが一番の思い出です。


植草 歩

どんな展開で決めることが出来たんですか。

絶対に勝つからと宣言をし先鋒で出た私が8-0で勝ち、そうなると団体戦は盛り上がるので、次鋒はチームで2番目に強い選手で相手に勝ち、中堅は引き分けたんですが、副将が勝っ て優勝を決めました。こういう流れで試合が進んでいくからと、 事前にみんなに伝えたとおりの試合で勝ったんです。


植草 歩

ちなみに先ほどのお話しにあった、工夫した練習とはどんな。

当時の柏日体高校空手道部は、強豪校でも伝統校でもなかったので、関東大会などで強豪校の選手に会ったときに、普段どんな練習をしているのかを聞くと、みんな教えてくれたんです。 それを先生に伝えて、こういう練習を取り入れていきましょう! って。


植草 歩

さぼりたいと思うのが普通なのに、かなり意識が高いですね。

高校では勝ててなかったし、勝ちたかったし、練習に満足していなかったので、まだ出来る!もっと強くなれる!という自分への期待があったからだと思います。


植草 歩

ところで当時はどんな女子高生でしたか。

オフの日に簡単にできるぱっちりアイメイクとか、プリクラを撮るときのカメラ位置とか、チアダンス部で元気いっぱいのギャルのクラスメイトに流行を教えてもらうような女子高生でした。


植草 歩

大学に進学し、空手を続けようと思った決め手は。

保健体育の先生になりたいと思っていた時、帝京大学 空 手道部から声をかけていただいたのがきっかけです。最初はとても迷ったんです。空手日本一の大学でやっていけるのかとか、インターハイに出場したことで、満足している自分もいたので。


植草 歩

そんな中、日本一を目指した大学でのお話しを教えて下さい。

朝練1時間、練習2時間と練習時間は短いんですが、短時間集中型で、走り込みの量がとても多かったのでかなりきつかったです。全国出場を目指すことと、全国優勝そして世界一を目指すこととでは大きな違いがあり、徐々に自分の中で空手 に対するアツさが失われてしまって。そんな悩みを打ち明けたとき、「辞めたっていいんじゃない」と言われたことで気持ちが楽になれたんです。そして高校時代、県では一番強いという自負のあった私が、大学では試合にも出られない控え選手を経験したことで悔しさが込み上がり、武道館の真ん中で自分が選手として日本一になったときって、どんな気分なんだろう?って。そこからまた自分の気持ちに火がついたんです。


植草 歩

日本一になったときはどんな気分でしたか。

武道館の真ん中で観客が多い中での表彰式は最高でした!


植草 歩

そして世界選手権でも3位に輝いたんですよね。

個人、団体と日本一になって、世界でも勝てるのかな?って思いながら出場した世界選手権で3位になり、世界でも通用す るんだなって自信がついたんです。でも私が日本一になったときに準優勝だった選手が世界大会で優勝したので、それがまた悔しくて。今まで以上に世界一に対する気持ちが強くなりました。


植草 歩

「アツさをアピール!」が今号のテーマなのですが。植草選手の空手にかけるアツさを教えてください。

本当は大きな声を出したりすることが苦手なんですが、 高校時代は、先生に言われたこともあり、絶対勝つぞ!とか大きい声を出してチームを鼓舞していました。でも本来は冷静なタイプなので、自分が一番強いと言葉にだけするようにして、アツい気持ちを冷静さで包み込みながら活動しています。でも、相手選手のツキが入るとイラっとするんですけどね(笑)。


植草 歩

冷静に戦っていてもイラっとするんですね(笑)。

ある先輩が、イラっとしなくなったから引退するんだ。と言っていたことがあって、なるほど!って思ったことがあります。


植草 歩

今後の目標を教えて下さい。

2020年の東京オリンピックで金メダルを獲ることが一番の夢です。


植草 歩

最後に部活に励む中高生にメッセージをお願いいたします。

私は中高生時代、強い選手ではありませんでした。関東でも全国でも1位になったことはありません。でも、強い選手がずっと強いわけでもありません。私は社会人になってから変われるきっかけを見つけ世界一になれたので、みなさんも変われるきっかけを見つけ、変わる勇気を持ってください。


植草 歩

ありがとうございました。

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