中高生部活応援マガジン ヒーローインタビュー

小原 日登美

女子レスリング : 陸上自衛隊

今回のアスリートインタビューは、2012年ロンドンオリンピック女子レスリング48kg級・金メダリスト、小原日登美選手です。高校時代、男子部員に混じって練習した日々、一度は引退して気がついたレスリングへの思い、そしてオリンピックで金メダルを獲得するまでのお話、中高生へのメッセージなど、部活に入っていない中高生、部活をやろうか迷っている中高生、そして部活をやっている中高生読者必見です!!

世界チャンピオンになりたくて

ロンドンオリンピック、感動の金メダルでした。

ありがとうございます。


小原 日登美

そんな日本中を感動でつつみ込んだ小原選手ですが、いろいろなスポーツがある中でレスリングを選び、始めたきっかけを教えて下さい。

小学校3年生の時に、弟がやっていたレスリング教室に連れて行かれて、親から「やってみる?!」って言われたのがきっかけなんです。なんだか体育の授業みたいで面白そうだったので、「やってみる!」って。


小原 日登美

レスリングのどこに魅力を感じましたか。

レスリングを始めてから学生の頃までは世界チャンピオンになりたいっていう気持ちが強くて、魅力を感じるというよりは、ただただガムシャラなだけだったんですけど、初めてチャンピオンになって、そして一度レスリングを離れてから、私はレスリングが好きなんだって思えるようになりました。そして自衛隊に入ってからは、頭で戦略を果てしなく考えるようになって、レスリングって楽しいなって思うようになったんです。


小原 日登美

高校時代、部活で楽しかった思い出はありますか。

当時、地元でレスリングをやっている女子が私の他に一人しかいなかったので、いつも男子に混じって、男子と同じメニューをこなして、男子に負けたくないって気持ちでやってました。私の夫も一学年下なので、よく一緒に練習してました。


小原 日登美

ちなみに旦那様とは何勝何敗なんですか。

レスリングでは全敗ですけど、口げんかでは全勝です。


小原 日登美

部活でつらかった思い出はありますか。

練習はもちろんつらいんですけど、その中でもインターバル練習は、決められた時間でできないと何回もやり直しになるのでキツかったですね。


小原 日登美

キツイ練習を乗り越えられるモチベーションって何でしたか。

世界で活躍することが目標だったので、どんな事でも自分自身に負けて手を抜くというのが嫌で、自分にとって100%の力を出し切るという気持ちでやってました。


小原 日登美

部活以外では、どんな女の子でしたか。

ほとんどレスリングをやっていた記憶しか無いんですけど、休みの日には女の子友達と買い物に行ったり、カラオケしたり、授業中に寝てて先生に怒られたりでした(笑)。


小原 日登美

得意な科目って何でしたか。体育以外で(笑)。

実は運動神経が悪いんで、体育苦手なんですよ。でも、英語は勉強したいなって思ってたんですけど、思っただけで終わっちゃいましたね(笑)。


小原 日登美

ロンドンオリンピック

日本代表に決まってから、ロンドンオリンピックに臨むまで、ロンドン入りしてから、大会中、決勝で勝利した瞬間など、それぞれの小原選手の心境はどんな感じだったんでしょうか。

日本代表に決まってからは、プレッシャーで眠れない日々が続いて、オリンピックに出るのが嫌だなって思うくらいだったんですけど、そんな中、夫や周りの人たちに支えてもらって、結果より今を大事にして乗り越えようって、オリンピックまで、くいの無い練習を積み重ねていました。なので、あとは自分のレスリングをマットで出し切るだけだという気持ちでロンドン入りしました。でも大会中はきっと緊張するんだろうなって思いながら会場入りしたら、それ程緊張を感じなくて、オリンピックって意外にちっちゃいんだなって思ったんです。
自分にとってこのオリンピックが、今までの集大成だったので、あと4試合だという気持ちで、試合というよりスパーリングを楽しもうって気持ちで臨めて、でも決勝では1セット目を取られてしまったので、もしかしたら負けてしまうのかなって思ったんですけど、セコンドから良いアドバイスをもらって、気持ちと技術的なところを立て直して、強気で行く事ができて、優勝した瞬間は、言葉では表せない、達成感と信じられない気持ちで、まるで夢の中にいるような心地よさで。いつもつらい練習をしているとき、優勝してみんなが喜んでいる場面を思い浮かべながら乗り越えてきたので、それが目の前にあって、感無量でした。


小原 日登美

2000年、2001年、世界選手権51kg級で優勝されて、でも怪我や階級の問題などで、アテネ、北京とオリンピックには出れず、そんな中ロンドンで金メダルを獲得するまでってどんな心境で続けてこられたんでしょうか。

2000年、2001年、世界選手権で優勝したときに、ちょうど女子レスリングがオリンピックで正式競技になって、でも怪我や自分の階級が無かったりで、自分にはオリンピックは無いなって決めてしまって、一度マットから離れてしまったんですけど、それからまた自衛隊の体育学校でマットに戻ってきたときは、勝ち負けよりもレスリングができる幸せを感じられるようになったんです。それからは私を支えてくれている人たちに恩返しをしたいという気持ちが強かったですね。


小原 日登美

小原選手から中高生へのアドバイス

部活やレスリングをやめたいと思ったことはありますか。

私は実際に一度レスリングをやめているんですけど、自分一人でやれているわけでは無いということだと思います。自分の目標の為に、裏方で一緒になって戦ってくれる人がいるので、自分勝手な気持ちではやめたりできないですね。


小原 日登美

上手になるためにはつらい練習はつきものですが、上手につきあうコツがありましたら、アドバイスをお願いします。

今までを振り返ってみると、楽しいことってすぐに忘れてしまうんですけど、つらいことを乗り越えてきた事のほうが良い思い出として残っているので、苦しいことを乗り越えてきた時こそ、喜びとか楽しみとかがあると思うので、その時はつらいけど、それが自分のこれからの糧になっていくので、自分には負けないでがんばってほしいです。


小原 日登美

試合前の緊張とはどのように対処していますか。

緊張はしたほうが良いと思っています。ぼーっとしていて負けたことがあるので、緊張していた方が集中力が高まって良いと思います。


小原 日登美

モチベーション

小原選手にとって、ターニングポイントがあるとしたら。

アテネの時に一度レスリングをやめて、実家に帰って、でも自衛隊の体育学校に出会って、またレスリングを始めたことです。体重も増えてしまって、レスリングも二度とやらないと思っていたので、もしあの時、体育学校に出会ってなかったら、金メダルも取れていなかったです。


小原 日登美

小原選手にとって、モチベーションをキープする秘訣とはなんでしょうか。

やっぱり目標を設定することが大切です。そして良いイメージを持って、ワクワクしながら続けることだと思います。


小原 日登美

今後の目標とか将来の夢ってありますか。

後輩に自分が経験してきたことを伝えて、これから世界に羽ばたいていく後輩の支えになれればと思っています。それと私生活ではママになりたいです(笑)。


小原 日登美

小原日登美選手から中高生へ

最後に中高生にメッセージをお願いいたします。

中高生時代を振り返ると、若い青春だなって思うので、友達とかを大切にして、部活もがんばって、今を大切に日々過ごしてほしいと思います。


小原 日登美

ありがとうございました。

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